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May 27, 2009

<年金給付額>世代間・世帯間格差 70歳6.5倍/30歳2.3倍--厚労省試算

 厚生労働省は26日、公的年金の受給額に関する新たな試算をまとめた。受給額の世代間格差は04年改革時の試算に比べ、広がっている。また、「厚生年金の給付水準(現役男性の平均的手取り額に対する年金額の割合)は50%を維持する」との政府公約の対象は「夫はサラリーマン、妻は40年間専業主婦」のモデル世帯だけで、共働きや男性の単身世帯では50%を下回る。

 さらに現在35歳のモデル世帯の場合、受給開始時の給付水準こそ50・1%だが、すぐに50%を割り込み、20年後には40・1%まで下がる。【鈴木直】

 厚労省は04年改革時にも受給額の試算を公表している。しかし今年2月、経済成長率などの前提を見直したうえで現行制度を維持できるかどうかを検証したのにあわせ、受給額の詳細についてもあらためて試算した。

 厚生年金受給額を世代別にみると、来年70歳となる1940年生まれの人は生涯に保険料を900万円納めるのに対し、年金はその6・5倍、5600万円を受け取る。片や今30歳未満の人は保険料の2・3倍止まり。来年45歳になる65年生まれの人でも、保険料負担は2100万円なのに対し給付は5600万円で、倍率は2・7倍にとどまる。

 40年生まれの人は04年の試算(6・3倍)より倍率がさらに0・2ポイント高くなった。一方で75年生まれは04年と同じ2・4倍のままとなっており、一層世代間格差は広がっている。国民年金はさらに顕著で、40年生まれは0・2ポイント増の4・5倍なのに対し、75年生まれは0・3ポイント減、85年生まれも0・2ポイント減り、双方1・5倍に下がった。

 格差が広がったのは、07年度から始まる予定だった、給付額を引き下げるマクロ経済スライドが5年遅れの発動となるうえ、年金を減額される期間が当初予定の17年間から27年間に延び、より若い世代に影響を与えるためだ。

5月27日7時35分配信 毎日新聞

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